本州から行きやすく、気候も温暖で、オリーブオイルにオリーブ牛、しょう油、そうめんなどの産地。海に、山に、空に、食に、自然と癒されていきます。
「二十四の瞳」の作者・壺井栄の故郷でもあり、原風景がここにあります。
目次
- 高松から小豆島へ
- まずは、ここ!「エンジェルロード」
- 見渡す限りの海「旧戸形小学校」と「重岩」
- 大渓谷から海・空まで眺望「寒霞渓ロープウェイ」
- 日本初のオリーブ栽培の地
- 棚田の景色と歴史に圧巻「中山千枚田」
- 映画「二十四の瞳」の舞台となった2つの「岬の分教場」
- 3年に1度「瀬戸内国際芸術祭2022」小豆島でも開催中!
- 海に山に、和に洋に楽しめる小豆島
- オリーブオイルとオリーブ牛
- 醤油も名産、しょう油ソフトもぜひ!
- これは必食!産地ならではの生そうめん
- 小豆島のおすすめ宿3選
- 何時間でも海を眺めていたい高級宿「海音真理」
- 島のイタリアンが絶品「カントリー イン ザ ホワイト マリーン」
- 海を眺める絶好ロケーション「国民宿舎 小豆島」
高松から小豆島へ
小豆島へのルートはいろいろありますが、高松から小豆島へは通常フェリーでも60分。時間を気にしなければ、通常のフェリーの方が、瀬戸内の島々の景色を楽しめます。高速艇を使えば、わずか35分です。
東京方面からは、飛行機でまず高松へ行くのが楽ちん。高松空港から高松駅まではリムジンバスで約40分、高松駅からフェリー乗り場までは徒歩5分ほどです。
まずは、ここ!「エンジェルロード」
干潮時に道が現れるエンジェルロード(天使の通り道)は、小豆島でも人気スポットの1つ。土庄(とのしょう)港から近く、行きやすい場所にあります。
手を繋いで渡ると幸せになれるという「恋人たちの聖地」としても有名ですが、明け方や夕方などの景色も素敵です。日中なら潮の引き始めがおすすめ。干潮のピークよりも、海に沈んでいた道が現れた感があります。ロードを渡った先の島に着くとハート形の絵馬や貝の絵馬が(ハート型は小豆島観光ホテル、貝は入り口の観光案内所で販売)。それより先は私有地ですので立入禁止です。
エンジェルロードの潮見表(時間)は 小豆島・土庄町のホームページで
見渡す限りの海「旧戸形小学校」と「重岩」
小豆島でも西端にあたる戸形岬。近くには廃校となった旧戸形小学校があります。そこから海岸に降りると、見渡す限りの海と瀬戸内の島々を眺めることができます。ゴールデン・ウィーク前後には小学校の伝統だった鯉のぼりが、地域の方々によって掲げられます。
余力がある方は、ぜひ近くの「重岩(かさねいわ)」にもチャレンジしてください。かなり急な階段と斜面を登って行かなくてはなりませんが、誰が積み上げたのか?自然とこうなったのか?未だ解明されていない不思議な巨大岩があり、眼下には瀬戸内の絶景が拡がっています。
重岩(写真提供:(一社)小豆島観光協会)と、重岩からの眺め
大渓谷から海・空まで眺望「寒霞渓ロープウェイ」
寒霞渓は、古くは日本書紀に登場し、「日本三大渓谷美」に数えられる名勝。中腹の紅雲台と頂上を結ぶロープウエイは、大渓谷から海・空まで一度に眺望できる日本で唯一のロープウエイです。日本初のオリーブ栽培の地
小豆島は、明治の終わりに日本で初めてオリーブの栽培に成功した場所。以来、オリーブの栽培や、良質なオリーブオイルの産地へとなりました。「オリーブ公園」には、明治当初のオリーブの原木や、またオリーブ畑と海が臨める丘にギリシャ風車があり、魔女の宅急便のキキのように空が飛べる!?「魔法のほうき」もレンタルしてくれます。
棚田の景色と歴史に圧巻「中山千枚田」
「中山千枚田」(一社)小豆島観光協会
田植えの時期はゴールデンウイーク頃だとか…。そこから秋の収穫にかけて、棚田の風景を眺めることができます。
また7月(夏至から11日目の「半夏生」の日)には、虫よけのために火を灯しながら歩く「虫送り」が行われます。
映画「二十四の瞳」の舞台となった2つの「岬の分教場」
小豆島出身の小説家・壷井栄の「二十四の瞳」。過去2回の映画撮影で使われた校舎が「岬の分教場」として2ヵ所残されています。
最初に映画化されたのが、昭和29(1954)年(監督:木下惠介、高峰秀子主演)。
明治35年に建てられ、撮影当時はまだ現役の分校として使われていました。昭和46年に廃校となりましたが、実際に授業で使われていたオルガンや机、生徒の作品などがそのままに展示されています。
もうひとつが田浦分校から南に700mほどある「二十四の瞳映画村」。
昭和62(1987)年、朝間義隆監督、田中裕子主演により最初の映画のリメイク作品として撮影されました。その時のオープンセットが、現在も映画村として残されています。
海に面した素敵なロケーションに場所に、田浦分校に模した「岬の分教場」をはじめ、昭和初期の民家や商店も並び、まるで時が止まったかのよう…。昔ながらの島の様子を忍ばせてくれます。
原作には「小豆島」の名こそ出てきていませんが、作者自身がこの近くで生まれ育っており、原風景となっていることは間違いないでしょう。
3年に1度「瀬戸内国際芸術祭2022」小豆島でも開催中!
春(4/14~5/18)の来場者数は延べ20万人。夏は8月5日(金)から9月4日(日)、秋は9月29日(木)から11月6日(日)までですが、期間外でも観光地各所にモニュメントがありますので、宝探し気分で探してみると楽しいですよ。 不思議で、面白い作品がいっぱいです。
海に山に、和に洋に楽しめる小豆島
自然豊かな小豆島。和洋様々なグルメが楽しめます。醤油の産地でもあれば、オリーブの名産地でもあり、海の幸も新鮮。お刺身はもちろん、良質なオリーブオイルを使ったカルパッチョも美味しいです。
オリーブオイルとオリーブ牛
小豆島名産のオリーブオイルですが、安い輸入製品が多くなると需要が低下した時期も…。しかし、小豆島はオイルの質で勝負! その香りや味わいで高く評価されてきました。木の種類によっても、味や香りが異なり、小豆島には何種類ものオリーブオイルが製造されています。
さらに讃岐牛に、オリーブオイル搾油後の果実を飼料として与えられて育った「オリーブ牛」も。オリーブオイルや、同じく特産の醤油やもろみで味わってください。
醤油も名産、しょう油ソフトもぜひ!
香川は醤油の名産地。その半数は小豆島産、醤油蔵があちこちにあります。小豆島の醤油の起源は約400年前。醤油づくりに適した気候や瀬戸内から取れる塩、大阪や京都にも近く、利便性もありました。マルキン醤油の記念館では今と昔のしょう油作りの工程が見学できます。しょう油ソフトも、ぜひ!意外かもしれませんが、砂糖と醤油の相性はいいんですよね!
これは必食!産地ならではの生そうめん
そうめんも小豆島の名産品の1つ。普通、商品として売られているそうめんは乾麺ですが、小豆島内の一部製麺所では、乾かす前に茹でた「生そうめん」も提供しています。
ご存知、あのそうめんの細さながら、ツルツル、モチモチ!コシがあり、歯ごたえ、喉越しも全く違うんです。
同じく名産の醤油を使ったつゆと一緒に、ぜひ、お召し上がりください(≧▽≦)
小豆島のおすすめ宿3選
小豆島にも多くの宿・ホテルがありますが、それぞれに特徴があります。独断と偏見で3ヵ所だけ選んでみましたが、目的、人数、お好みで選んでみてください。何時間でも海を眺めていたい高級宿「海音真理」
部屋の目の前は、ただ海…。周りに目立った建物もなく、ただ静かに、波の音を聴きながら、ぼーっと海を眺めているだけで、本当に癒されていきます。そんな時と空間を提供してくれているのが、「海音真理(うみおとまり)」。部屋数わずか5部屋の高級宿です(写真は2階『「の」の音』の部屋から)。
お風呂は、自家源泉ではありませんが、兄弟ホテルの「島宿真理」の温泉水を利用。海を眺めながら楽しめます。
夕食は、料理に合わせて、異なるオリーブオイルを味わえるオリーブ会席が自慢!
特別な人と、特別な時間をお過ごしください。
島のイタリアンが絶品「カントリー イン ザ ホワイト マリーン」
エンジェルロードにほど近い、小高い丘に建つ小さな白いペンション風のホテル。ご主人がイタリアンのシェフで、小豆島のオリーブと新鮮な魚介類に、自家栽培のハーブや食材を生かした「島イタリアン」は絶品!宿泊者のみの特権です。奥様の暖かなおもてなしとご一緒に、ご堪能ください。
ホテルに温泉はありませんが、徒歩圏内に公共の「オリーブ温泉 満天の湯」があります。
海を眺める絶好ロケーション「国民宿舎 小豆島」
手前に池田港、遠目にエンジェルズロードが見え、先は瀬戸内海へと広がります。天気が良ければ、ここに沈む夕日も見事で、日本夕陽百選にも選ばれています。
温泉展望風呂「島の宿美人の湯」、旬の天然魚にこだわったお刺身をはじめとする会席料理も自慢です。国民宿舎ならではのリーズナブルな料金で、団体での合宿や会議、宴会にも対応。
季節の果物狩りやカヤック体験、天体望遠鏡を使った星空観察会なども催されています。