2023年1月19日~20日、日本旅行業協会(JATA)主催の「福島の復興と被災地域の観光促進」視察ツアーに参加してきました。
初日は、「いわきワンダーファーム」、「東日本大震災・原子力災害伝承館」、「浪江町立 請戸小学校」を見学。
震災からまもなく12年。
震災後、初めてこの地に来ました。
ずっと海外に目を向けて仕事をしてきて、コロナで国内をいろいろ回って、日本の素晴らしいところもたくさん見てきましたが、今回の視察は普通の観光とは違うものを感じています。
思うように進まない復興、そしていまだ続く風評被害。
それでも、未来に向かって、故郷のために、はやくみんなが戻って来れるように、一歩ずつ歩みを続けている人がたくさんいます。
オランダ方式のデータで管理するハウス栽培のトマト農園を始めた方…
東電を辞めて、クラフトビールやワインを通して新しいビジネスモデルを創っている方…
世界で特許を持つ岐阜の綿糸会社で、福島復興に人生を賭けている方…、
そんな方々の熱い思いを聞いていると
本当に刺激を受けます。
“私にできることは何だろう?”
改めて考えさせられました。
ツアー2日目は、『廃炉資料館』、『中間貯蔵情センター』、『道の駅なみえ』、そして『福島第一原発』へ。
ヘルメットや手袋をし、常に放射線量を計測しながら、緊張感のある視察でした。
当時の事故の様子が、12年経った今でもリアルに感じられました。
震災の時、私は都内で、韓国のある市長さんの通訳をしていました。
それまで経験したことのない突然の大きな揺れに、一瞬、何が起こったのか分かりませんでしたが、その時は、自分の責務を全うすることに必死でした。
その後、なかなか福島に行こうと思えず、
気づけば、こんなに時間が経ってました。
今回、視察の話しが来た時、今だ!と何かに突き動かされるように感じて即決しました!
福島の『過去、今、そして未来』を見て、感じるものがたくさんありました。
原発がいいとか、悪いとか、人それぞれ意見はあると思いますが、
まずは、現実を見て、自分の考えを
表現していくことが大事じゃないかなと思います。
そして、大切な“ふるさと”である日本にとって
どうしていくのがいいか、
知恵を出し合って、決めていくしかない…と。
私は旅行会社ですので、まずは福島ツアーを作り、
たくさんの方に行ってもらい、感じてもらいたいと思っています。
帰りのバスを降りた時、
ライトアップされた東京駅が
なんとも不思議に見えました
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