2016年7月10日より、トルコ・イスタンブールにおいて開催されていた第40回世界遺産委員会において、インド内では、計画都市「チャンディーガル」が「ル・コルビュジエの建築作品」の1つとして、および「ナーランダ・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の出土した遺構群」の2箇所が、新たに世界文化遺産として追加されました。
・「ル・コルビュジエの建築作品―近代建築運動への顕著な貢献―」
インド・チャンディガール キャンピトル・コンプレックス
ル・コルビジェ(1987-1965)は、スイスに生まれ、主にフランスで活躍した建築家で、「近代建築の三大巨匠」の一人に数えられています。
今回の世界遺産登録には、日本でも国立西洋美術館(東京都台東区)がその一つに含まれており話題となりましたが、インドのチャンディーガル他、フランス、ドイツ、アルゼンチン、ベルギー、スイスの7か国に渡る建築物が対象になっています。
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インドのチャンディーガルは、インド北部のパンジャーブ州とハリヤーナー州両州の州都になっていながら、どちらの州にも属さない直轄都市ですが、ル・コルビュジエが都市計画をしました。キャピトル・コンプレックスの敷地内には、コルビジェが設計した「高等裁判所」「議事堂」「行政庁舎」の他、チャンディガールのシンボル的な「オープン・ハンド・モニュメント」があります。
・「ナーランダ・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の出土した遺構群」
ナーランダ大学は、インド東部のビハール州、ブッダガヤの北東にあり、427年に建てられた世界最古の大学の1つと言われ、広大な敷地に、僧院や寺院跡が並んでいます。
そもそもの始まりは、ブッダがこの地をおとずれ、教えていたことに由来しているようですが、仏教を学ぶ重要な場所となり、当時は、10,000人が学んでいたと言われています。
三蔵法師こと玄奘も、唐からここにやって来て、5年間学び、最終的には副学長を務めていたそうです。
その後、インドにおいては仏教が衰退し始め、1193年にイスラム勢力によって、ナーランダ大学は崩壊してしまいました。
しかし、余談ながら、800年の時を超えて、インド政府の「ナーランダ大学復興構想」という国家プロジェクトにより、遺跡の近くに新たなナーランダ大学が建てられ、2014年9月から授業も再開(?)されています。なんとも、すごい話ですね…(^_^;)
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