ヨガの聖地「リシュケシュ」があるインド北部・ウッタラカンド州の裁判所は、このほどリシュケシュを流れるガンジス川と、同州内のヤムナ川を「生きている存在」とし、「法的な人格」を付与する決定をしました。
これは環境汚染から川を保護するのが目的。
ガンジス川流域では5億人以上が暮らしているとされ、汚染が深刻となっており、また、ヤムナ川はガンジス川の支流で、デリーやアグラに向けて流れていますが、インド国内のみならず、世界でも最も汚れている川の一つとされています。
今回の決定では、当局者3名を川の「法的な後見人」に指名。川自体を原告とし、代理人として同州の裁判所に提訴することが可能になりました。
一部の間では、仮に裁判所が環境改善命令を出したとしても実効性があるのか疑問の声もありますが、専門家の間では、それでも水質改善に向けた取り組みに期待も寄せられているようです。