勤続25周年の休暇で全羅道を周遊

2019年10月25日~10月29日 釜山・全羅南道 現地5日間

勤続25周年の休暇で全羅南道へ、お母様と

韓国全羅道旅行記
 今回は勤続25周年の長期休暇を利用し、お母様と大好きな韓国、それも普段は行きづらい全羅南道を巡られたお客様の体験記です。

 相当な韓国通でいらっしゃるようで、あらかじめ綿密な行程も立てていらっしゃいましたが、ご旅行後も、詳しいレポートと、多くの写真をお送りいただけました!(^^)

ご帰国後のお客様から

 勤続25年の長期休暇が取れたので、母とゆっくり旅行をしようと言っていましたが、直前まで仕事の都合で日程が決められず、にこまるさんに連絡をした時は1か月を切っていました。

10月25日(金)釜山空港~巨済島へ

 昼過ぎに釜山金海空港に到着。
風の丘 坂が大変でした
 最初の目的地、巨済島を目指して車はどんどん進みます。巨済島まで巨加大橋が開通したことで釜山からのアクセスが大変よくなったとのこと。車に乗って実感しました。

 ホテルにチェックインした後、観光へ。
 海岸の石がまん丸の「モンドル海岸」、大きな風車がある「風の丘」どちらも韓国人の家族やグループ、カップルが楽しそうに写真を撮っていました。「風の丘」は眺めがとてもよくて、好きになりましたが、ずっと急な階段が続くため、結構大変です。

 巨済市内で韓定食の夕食後、ホテルに戻ります。宿泊先のホテルには温泉があり、ラッキーでした。

10月26日(土)外島~宝城~麗水

 外島ボタニアに長承浦港から船に乗って向かいます。
 船は結構な速度で波しぶきをバンバン受けながら進み、途中、「海金剛」を巡ります。
長承浦港の朝海金剛
 海金剛は大きな岩で、おそらく波の力で浸食されてできた小さな洞窟の入口があり、その間近まで船は入っていきます。上を見ると十字に見えると言われ、これかな?と一瞬だけ見えました。

 外島ボタニアはドラマ「冬のソナタ」最終回の「不可能な家」で知っていましたが、島全体が自然と調和していて、素敵です。どの場所でもフォトスポットになります。
外島ボタニア 不可能な家外島ボタニア

 市内で刺身定食をいただいた後、順天を通り、一気に宝城まで向かいます。私の無謀な行程のおかげで2時間高速道路を飛ばしてくれました。

宝城茶園
 宝城茶園はドラマ「夏の香り」のロケ地として知られています。山の中を進むと茶畑が広がります。この季節でもまだ花が咲いていました。
 お茶は夕方で試飲することができず。もっと余裕を持って予定を組めばよかったと改めて後悔しました(泣)

 順天に戻り、夕食はポリパブです。お客さんが満席で期待が膨らみます。
 期待どおり、美味しい!!!野菜をたくさん食べられるポリパブは大好きです。
 ご飯を食べながら琴さんから「是非、夜景がきれいな麗水に連れていきたかったのに」「もしよかったら行きますよ」と言っていただき、急遽、麗水に行くことになりました。

 麗水に近づくにつれ、夜の闇に浮かんでとても綺麗です。
 ケーブルカーに乗って夜景を見ようと話をしていたところ、「花火大会」の看板を見つけて大きな音がしました。これは急がなくては!!!

麗水ケーブルカーからの花火
 花火を眼下に見ることなんてまず経験できないので、感激です。風が強くてゴンドラが大きく揺れましたが、そんなことも忘れるくらい見入りました。

 なんて運が良いのでしょう。麗水まで行ってくれた琴さんに本当に感謝です。

10月27日(日)順天~曹渓山~光州

今日は朝から順天湾自然生態公園へ向かいます。
順天湿地帯観光船から順天湿地帯葦畑
 順天湿地帯は海水と淡水が交差する湿地帯で潮の満ち引きで干潟になります。また葦畑が広がります。私たちは船に乗って周遊しました。天気に恵まれ、野鳥観察もできて、自然を満喫しました。

 次は順天楽安邑城です。朝鮮時代からの伝統家屋が残っている場所で、当日は本当の伝統結婚式が行われており、見ることができました。城郭に登り、ゆっくり歩きます。空と山と川と村が一体化して、素晴らしい景色です。もう一度時間を掛けて訪れたい場所です。
楽安邑城城壁に登ると村が一望できる楽安邑城村

 お昼ご飯は仙厳寺のふもとの食堂で山菜ポリパブです。連日のごちそうでお腹いっぱい。琴さんに軽めの食事をリクエストしましたが、結局、おいしくてたくさん食べてしまいました…。
 仙厳寺を目指して、緩い登坂を歩きます。思っている以上に長く歩きました。途中にある昇仙橋が紅葉の景色とすごく合っています。
仙厳寺最初の門仙厳寺へ向かう途中の昇仙橋

松廣寺
 次は松廣寺に向かいます。
 仙厳寺と同じ曹渓山にありますが、仏教の三宝うち、「僧」を大事にする寺で、寺で一番権威がある大雄殿の後ろに僧の学校のような建物があります。外の寺では見られない光景です。
 夕方の空と寺の空気が心地よかったです。

牛肉とアワビ炒めをエゴマの醤油漬けで巻いて食べる
 夕食は光州市内でアワビ定食をいただきました。刺身も踊り食いもお粥もフルコースで、アワビをエゴマの葉の醤油漬けに巻いて食べるのがさっぱりして美味しかったです。

 今日は都会のホテルに宿泊です。お風呂も広くて湯船にゆっくりつかることができました。でも、前日までの静けさはなく、車の音が騒々しく感じました。

10月28日(月)霊光~高敞~淳昌

 この旅行の一番の目玉としていた霊光に塩を買いに行きます。
 ガタガタの田舎道を進んでいくと目の前に塩田が広がります。所々で人が作業しているのも見えます。
霊光塩田でお話を伺えました霊光塩の貯蔵庫

 事前に琴さんが会社に交渉してくれており、事務所で買い物ができました。母は自分用のほか、友人用に小さいケースの塩を16個購入。重たくなければもっと買いたいところです。
 そして、塩の製造工程を模型と実際の塩田でおしえてくれました。
 この時期は塩田での作業は終盤だそうです。また、今後は機械化を導入していくとのことで、先ほど見た光景が見られなくなると思ったら、ちょっと残念で寂しいです。

霊光の食堂でいただいたカンジャンケジャン  昼食はお世辞にもきれいなお店ではなく、地元の食堂です。でも、席に着くと次々に人が入ってきます。
 しばらくすると、待ってました!カンジャンケジャンです。本格的に食べるのは初めてです。新鮮で身が甘く、醤油も塩辛くない。本当に「ご飯泥棒」でした。
 こんなに美味しいカンジャンケジャンは二度と食べれないかもしれないと思いました。

 次は、高敞支石墓群です。
高敞支石墓群
 以前、江華島の支石墓群に行きましたが、形は全く違う物でした。こちらのものは山の石切り場から移動させてきたもので、大小様々たくさんあります。ゆっくりガイドを聞きながら過ごしました。

 この後、コチュジャンで有名な淳昌に向かいます。

淳昌 コチュジャンの甕
 コチュジャンやテンジャンの甕がたくさん並び、香りが漂ってきます。お店の素敵な代表、オモニにお話しを伺いながら、試食して決めました。

 コチュジャンの他、テンジャン、また、なかなか手作りのチョングッチャンは買えないため、母におねだりして買ってもらいました。

 今日は智異山温泉に泊まりますが、山奥で食事をする場所があまりないとのことで、途中南原市内の素敵なレストランで夕食をいただきます。
 予約をしないと入れないそうです。

自家製野菜がたくさんの夕食
 手作り野菜を中心とした食事で、サツマイモの天ぷらが熱々で出てきました。また、サラダのドレッシングが美味しくて、大好きな干し鱈スープもお替りしました。
 メインのイカと豚肉の炒め物とのバランスがちょうどよかったです。
 食後はお庭でお茶をいただきます。茄子で作った自家製のお茶です。私は茄子が大の苦手で食べられないのですが、こちらのお茶は全部飲んでしまいました。

 南原から智異山温泉までは街灯も少ない道を進みます。どうしても温泉に入りたくて、ここに泊まりたいと決めました。ただホテルは古く、ベッドのスプリングが軋んでいたのは残念でしたが、ゲルマニウム温泉で、体がとても温まります。

10月29日(火)智異山~釜山へ

ホテルからの風景
 夜のうちに雨が降ったらしく、地面が濡れていましたが、今日も晴れです。私は雨女ですが、晴女の母の力が勝っていました。
 出発前に近くを散策します。山に囲まれ、川が流れと今回よく見た光景ですが、落ち着きます。
 今日は朝から智異山華厳寺に向かいます。
華厳寺
 参道に石仏があるのですが、とてもユニークで「三猿」ならぬ「三仏」がかわいいです。こちらの寺も山の中にあり、朝は夕方とはまた違う趣があります。
 この後、地図ではそう遠くない実相寺にも行きました。
 しかし、山の反対側にあり、高速道路を使わないと行けない場所とのこと。実相寺は山の中でなく、田んぼの中にポツンと建っています。ここまで見てきたお寺とは場所も佇まいも違いますが、歴史あるお寺です。
 建物跡を見て寂しい思いに駆られながらも、大きな塔があったと想像するとワクワクします。

 これで今回お願いしていたツアーは終了です。
 昼ご飯を食べてから、一路釜山へ向かいます。食事先に向かう途中で「韓国で一番きれいな道」を通るとのことで、どんな道か楽しみに向かいました。

韓国で一番美しい道
 出てきた道を見て「いろは坂の小さい版」と言ってしまったのですが、登り切ったフォトスポットからの風景が期待以上によかったです。
 山と畑の自然と人工である道がいいバランスで、写真はすぐにラインのプロフィール画面にしました。

 最後の晩餐で琴さんが考えてくれていた食堂がお休みということで、もう一度「きれいな道」を通ることになりました(笑)

五種米定食とポッサム
 もう一つの候補場所だった食堂に着くと、既に駐車場はいっぱいです。

 茹で豚をオキアミの塩漬けとサンチュに巻いて食べるのですが、これも初めての食べ方でした。また五種米も初めて食べました。
 もちもちでテンジャンチゲとの相性がとてもよかったです。自家製のテンジャンがとても美味しくて、買って帰りたかったです。

墓地の隣は公園が整備
 ここで母から「廬武鉉大統領のお墓に行きたい」と最後のお願い(わがまま)です。
 時間的に無理かなと思っていましたが、琴さんは通り道だからと快諾してくれました。

 平日の夕方でしたが、人が結構いました。ご自宅と復元した生家の前を通り、献花をしてお墓の前に進みます。亡くなった場所の山が目の前に見えます。
 墓地の向かいには記念館を建築中でした。

ツアーを終えて

勤続25周年記念ケーキ
(勤続25周年記念にケーキを)
 今回は最初から最後まで高速道路と山道の旅行でした。5日間運転し続けてくれた琴さんも「疲れた~」と本心が出た言葉だと思います。
 ガイドだけでなく、母を気遣い、私たちが楽しめるようにと考えて、いろいろと調べてくれました。たった5日間かもしれませんが、一緒にご飯を食べて、話をすることで知らなかった韓国を知り、ますます韓国を好きになりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 またわがままを言うと思いますが、母も「あと10年頑張るから~」と言っていたとおり、次もガイドと運転をお願いします。にこまるさん、琴さん、本当にありがとうございました。

今回のコース 釜山・全羅南道 現地5日間

※航空券は、お客様が手配。弊社では、現地5泊5日間を手配いたしました。
 行程は、一部、現地で変更となっております。食事は朝食を除き、現地払いです。
日次 スケジュール
1 JL957便 成田10:50発/釜山・金海13:05着(お客様手配)
金海空港にて日本語ガイドと合流。
専用車にて途中、寄り道をしながら巨済島へ。
ご宿泊 巨済島:リベラホテル巨済
食 事  [機内食] 昼:× 夕:×
2 ホテルにてご朝食。
ホテルを出発、遊覧船にて【外島ボタニア】観光へ。
その後、専用車にて順天へご移動。
【順天湾湿地】の散策。
ご宿泊 順天:ヴェネチア観光ホテル
食 事 朝:ホテル 昼:× 夕:×
3 ホテルにてご朝食。
ホテルを出発、専用車にて順天観光へ。
【楽安邑城民族村】、【仙岩寺】、【松広寺】へご案内。
韓国の茶処 宝城にて【大韓茶園】へご案内致します。
【和順支石墓群】の見学後、光州のホテルへ。
ご宿泊 光州:ラマダプラザ光州
食 事 朝:ホテル 昼:× 夕:×
4 ホテルにてご朝食。
ホテルを出発、専用車にて順天観光へ。
【楽安邑城民族村】、【仙岩寺】、【松広寺】へご案内。
韓国の茶処 宝城にて【大韓茶園】へご案内致します。
【和順支石墓群】の見学後、光州のホテルへ。
ご宿泊 智異山温泉:智異山温泉ランドホテル
食 事 朝:× 昼:× 夕:×
ホテルにてご朝食。
専用車にて、【実相寺】、【華厳寺】を見学後、釜山へ。
釜山到着後、ホテルへ。
ご宿泊 釜山:農心ホテル
食 事 朝:× 昼:× 夕:×

■手配時の料金

※料金は、ご人数、時期、食事内容、ホテルランク、為替レートなどにより変わります。
 お見積いたしますので、お問い合わせください。


※ご出発の日程、内容により、料金は変わります。
2019年10月25日~10月29日 2名様でご旅行
航空券はお客様自身で手配。現地手配のみ。
参考料金 大人 2名様1室 お一人様 217,000円
+昼・夕食は現地払い