2010年 6月27日 日本・大阪
韓国からバンドを呼んで、交流イベントを！
落語会など日韓交流イベンﾄを独自で企画している方から、韓国から、あるバンドを呼んで、日本でライブをしたいとの相談が…。
その名は「高句麗バンド」。
コネクションもなければ、連絡先すらわからないところから始まり、ついに、2010年6月ライブ実現へと向かったのです！
ライブ企画運営されたお客様から
●韓国からアーティストを招いて大阪でライブを開催したい！
私たちは、大阪の市民団体 「アジア図書館」のご協力をいただいて、日本と韓国でプロの落語家を招いて落語会を開催している「ビビンパの会」というサークルです。個人的に、韓国にどっぷりハマッタきっかけになったアーティスト（故人）がおりまして、１度だけお会いする機会がありました。昔、韓国のスーパースター チョー・ヨンピルさんのバックバンドのメンバーとして日本各地をまわっていた方なのですが、「日本の方たちは本当にやさしかった。ありがとう。」という言葉を聞いて以来、「いつか、韓国からアーティストを招いて大阪でライブを開催したい」というのが長年の夢となっていました。
●高句麗バンドを呼ぼう！
「高句麗バンド」のことは韓国の国楽ロックバンドとして、前から存在くらいは知っていましたが、「アウラジ船頭」というミュージックビデオを見、メンバーが演じるハチャメチャな内容と、韓国的なリズムを取り入れた演奏がとても面白く、「もっと聴いてみたい！」とＣＤを購入。さらに彼らのことを知ってみたくなり、韓国の放送局の音楽番組担当者や韓国の友人に尋ねたのですが、「知らない。初めて聞いた」と言われてしまいました。
そう聞くと、段々、彼らに大阪の地を踏んでもらいたくなりました。
しかし、連絡先も、所属事務所がどこなのかも、全くわかりません。そんな時、パソコンで検索して「にこまるツアー」さんを見つけました。
「草の根交流を助けてくれるこの会社ならば話しを聞いてくれるかも・・・。」
と、ダメもとで電話してお願いしたところ、早速、次の日に「連絡先がわかりました」とお返事があって、大変驚きました。
高句麗バンド側と話しを進めるにあたって、いろいろアドバイスいただいたり、私たちに代わって高句麗バンドへ連絡を取ってもらったり、また韓国への打ち合わせ旅行や、メンバーの来日飛行機チケット手配をしていただいたり、本当に助かりました。●念願のライブ開催へ
ライブ当日も当サークル、アジア図書館のボランティアの方たちと共に、にこまるツアーのスタッフの方が通訳や舞台裏を支えてくださり、共演の東京の三味線ロックバンド「ＨＩＢＩＫＩＭＥＬＬＯＷ」と「高句麗バンド」が交流を深めることができました。まずは、「HIBIKIMELLOW」の演奏から。
三味線とロックを見事にあわせた演奏はもちろんのこと、リーダーのマニさんをはじめとしたメンバーの方々は礼儀正しく、皆が初めて聞くであろう「高句麗バンド」のことを、しっかり盛り立ててくれました。「HIBIKIMELLOW」のファンの皆さんも優しい方々ばかりで、続く高句麗バンドの演奏にも、期待感を持って残ってくれました。
いよいよ、高句麗バンドの演奏。リーダーのイ・キリョンさんの楽しい進行、この日のために、全くゼロから、片言ながらも日本語を覚えてきてくれていました。韓国独特のリズムに熱の入った歌、他のメンバーも共演のHIBIKIMELLOWも感心した、うまい演奏ぶり。
みんな楽しくなって、今までの苦労もふっとびました。
…が、前もって高句麗バンドには、「HIBIKIMELLOWのマニさんは、お酒が飲めない」と伝えておいたにも関わらず、ライブ中のトークコーナーで、マニさんにマッコリをすすめるハプニングが・・・！ファンの皆さん 絶叫！！
それも、高句麗バンドのリーダーが、マニさんを気に入ってしまったのが原因・・・^^;
終演後、「マニさんにマッコリ飲ませないでとお願いしていたのに。どうして？」と、ちょっと怒ると、「マニさんは、今日は僕の弟・・・。」と、韓国的な？、よくわからない言い訳をする高句麗バンドリーダーに怒る気力もなくなり、苦笑い。その後も、高句麗バンドとＨＩＢＩＫＩＭＥＬＬＯＷは、メンバー同志、いい交流ができたようです。
初来日のメンバーの「日本は、遠い国だと思っていたけど、来てみたら近い国だった」という発言と、こちらの予想よりライブを聴いて高句麗バンドのＣＤを買ってくださった方が多かったのを見てとてもうれしくなりました。
早速、「来年、東京公演をしよう。」という話しも出ています。
詳細が決まったら、またにこまるツアーさんのお力もお借りしたいと思っています。ありがとうございました。
にこまるのコメント
体験記、ありがとうございました。私もライブを見させていただきましたが、この2バンドを選択したのは、お見事！
どちらも初めて演奏を聴いた両バンドだったのですが、まさに、ロックで日韓交流と呼ぶにふさわしい、本当に、もっと多くの人に聞いてもらえたら…と素直に思える、大変面白いライブでした。
はじめにお話をいただいた時には、「高句麗バンド」の連絡先はおろか、私たちに至っては名前すら知らなかったところからはじまり、本当に直前の直前になって機材調達の話が飛び出してくる思いっきり韓国的なやり取りにもめげずに実現させたのは、まさに、お客様自身の情熱ではなかったかと思います。
私たちもその姿勢に学ばされましたし、そのお手伝いをさせていただけたことは、何より、うれしく思います。
ありがとうございます。東京公演実現の際にも、喜んでお手伝いさせていただきます。
ぜひ、皆さんも聴きに来てください!!!
後日談…
大阪ライブに次いで、2012年には韓国ライブ、2014年に東京ライブが、両バンドによる日韓ライブが開催され、交流が続いております。2012年の韓国ライブ旅行の体験談もいただいておりますので、ご覧ください。