自分を見つめる時間作り ―韓国テンプルステイ
忙しいとは、「心」を「亡」くすと書きますが、現代人は様々な物事に追われ、なかなか自分自身を見つめる時間すら取れないかもしれません。韓国の一部のお寺では、お寺での日常体験が体験できるようになっており、宗教を問わず、仏教の修行体験をすることができます。
プログラムの内容は、お寺によって多少異なりますが、1日~1泊程度から希望に合わせて、アレンジもしてくれるようです。
弊社スタッフ たかし君の1泊2日テンプルステイ体験
今回は、にこまるツアーで現地手配を担当しているたかし君が、韓国へテンプルステイを視察体験。社内で最も忙しいたかし君ですが、果たして、心の癒しを得ることができたのでしょうか。。。
ついでに、社長も付いて行っています。
15時 お寺到着
今回は、ソウルから3時間程かかる江原道にある月精寺へ。モミの木の林道がのどかな自然の趣あるお寺です。
ソウル近郊にも、テンプルステイできるお寺はあります。
ステイ用の離れで、早速、修行着に
テンプルステイ用に、別棟の宿泊所が用意されています。グループ男女ごと、オンドル式の大部屋で、トイレも共同ですが、きちんと整備されていて、なかなか綺麗です。テンプルステイを受け入れているお寺では、このような宿泊施設を用意しています。
早速、修行着に テンプルステイ 修行着
部屋に入ると、修行着が用意されているので、早速、これに着替えます。いよいよ、たかし君の修行体験のはじまりです。
まずはお寺での礼儀作法を
お寺内での礼儀作法等々のレクチャーを受けます。1泊とはいえ、お寺で過ごすため、基本的な心得を学びます。ステイ中は、お寺の専門ガイドがついて、説明してくれます。お寺での食事
宿泊設備が整えられていて、食堂で用意してくれます。食事はもちろん精進料理。セルフサービスで各自よそって、いただきます。肉類はもちろん、にんにく、ニラ、ネギなどは使いません。でも、不思議とトウガラシはいいみたいです。
打鐘体験
夕方6時を知らせる鐘。木魚と太鼓を鳴らしてから、鐘がつかれます。僧侶が正式な鐘をついたあと、テンプルステイしている人たちにも体験させてくれます。
礼仏
この時は、僧侶が般若心経を読んでいる約20分間、専門ガイドにならって、韓国式の立ったり、座ったりの礼を繰り返します。座ったままではありません。日ごろ、運動不足だと、これは、なかなかしんどい。。。(^_^;)
僧侶との茶談
礼仏が終わると、僧侶との茶談。自由にいろいろな質問もできます。この時の話題は、日韓の仏教の違いについて。
日本の仏教は学問的に優れ、韓国の仏教は修行が中心なんだとか。
朝3:50起床 お寺の朝は早い
まだ暗い中、起床。。。これぞテンプルステイ。まずは礼仏から。
1泊だけでは、とても修行僧のようには見えません。。(笑)
108数珠つくり
早起きして、睡魔も襲う中、数珠作りです。幸か不幸か、108個ずつ珠までは用意してくれていますので、1個ごと、やはり立ったり、座ったりの韓国式礼をしながら、紐に通していきます。
まとめて通すわけではありません。1つ、1つです。。。(^_^;)
モミの木の林の中を瞑想
朝食後、このお寺ならではのモミの木に囲まれた未舗装の林道を歩きながら、瞑想します。普段の忙しさから解放され、自然界の静かな営みが、心と体を癒してくれるひとときです。迷走する社長。。。 煩悩のかたまり?
途中の橋で、サルの像を発見。思わず、反応するわがHMCの社長。。。
やはり1泊では、人は変わらないらしい。。。
8時 テンプルステイ終了
瞑想から帰ってきて、まだ朝8時。もうすでに、1日の半分くらい過ごしたような気分ですが、不思議と心は軽やか。心なしか、たかし君の顔にも、ゆとりが…。
実際のプログラムは、お昼12時までありますが、今回は次の予定もあるため、これにて終了です。
※テンプルステイ中のプログラムは滞在するお寺によって異なります。
また、お寺によっては、日帰り体験コースを用意しているお寺もあります。
体験したお寺 江原道平昌郡 「月精寺」
今回、体験した月精寺は、善徳女王の新羅時代643年に創建されたお寺。
朝鮮戦争の際、自軍の作戦上、建物は焼失してしまいますが、由緒あるお寺です。
ソウルからは車で約3時間と離れた場所にあるため、行きにくい場所にはありますが、モミの木の林道と五台山の古道など自然に囲まれた瞑想には最適。ステイのプログラムも、定められた仏礼等の時間以外は、比較的自由に、自分の時を持てるのが特徴です。
●ソウルの近くなら「津寛寺」
ソウルから行くなら、津寛寺がおすすめの一つ。ソウル市の北部になりますが、都会の喧騒からは離れた場所になり、静かで美しいお寺です。
ステイ用の離れも綺麗に整備され、食堂で用意されている精進料理は、登山客も立ち寄り食べにくるほど。ちょっと気になるトイレも、ステイ客用は、共同(男女は別)ですが、きれいに整備されています。
韓国でテンプルステイを受け入れているお寺では、こうした設備が整っていますので、安心です。