平昌・江陵
韓国北東部の「江原道」に位置し、日本でいえば、長野や新潟といったようなところ。平昌(ピョンチャン)は、夏は避暑地、冬はスキーリゾートとして有名なところ。2018年冬季オリンピックの開催地にもなりました。
また江陵(カンヌン)は、美しい海岸線が延び、ドラマ撮影でもよく使われる地域です。
平昌や江陵の見どころや名物料理を、ご紹介します。
平昌・江陵って、どこ?
平昌(ピョンチャン)は、ソウルから東に約200km。車で約3時間。2017年末には在来線に乗り込む形でKTX(高速鉄道)も開通予定です。平昌はスキーリゾート、また韓国牛の産地としても有名な自然豊かな土地柄。
江陵(カンヌン)は、日本海(東海)沿岸にあり、海岸線の景色と海鮮料理で有名です。
2018.2.15ソウル空港発着 江陵送迎・宿泊プラン
2/15ソウル仁川または金浦空港から、江陵方面のレジデンス(またはペンション等)の宿泊手配と江陵アイスアリーナへの送迎、夕食等をつけたプランです。※旧正月にご注意ください
2018年2月16日(金)は、旧暦の1月1日にあたります。各地方への帰省ラッシュのため、道路、公共の交通機関も混雑が予想されます。ご注意ください。
平昌の見どころ
●月精寺(五台山)
新羅時代創建の歴史ある寺院、テンプルステイ体験も可能月精寺は、新羅時代に創建された名刹。
五台山一帯は、平昌郡、江陵市、洪川郡にまたがる連山の総称で、国立公園になっています。元々月精寺の創建者である慈蔵法師が、この山で修行しており、中国の仏教聖地・五台山にちなんで名付けたと言われています。
朝鮮戦争の際、寺の建物は全焼しましたが、八角九層石塔は戦禍を免れ残り、国宝第48号に指定されています。
月精寺では、一般訪問客のテンプルステイ体験(説法等は韓国語のみ)も受け入れており、ペ・ヨンジュンもテンプルステイしたことで話題にもなりました。
●大関嶺羊牧場
平昌オリンピックのメイン会場「平昌アルペンシア」もある大関嶺には、韓国唯一の羊牧場があります。標高975mの高地にあり、冬は積雪しますが、春から秋にかけては30余種の薬草や野花が咲き、5月中旬~10月末頃までは羊の放牧がなされています。この近辺では、他にも牛牧場があり、大関嶺牛の産地としても有名です。
●静江園(伝統飲食文化体験館)
ソウルの歴代大統領の行きつけ店「東村」を運営していたチョ・ジョンガンさんが、韓国の発酵食品を中心とする伝統文化を継承すべく、自費で設立したのが「静江園」。目の前には甕が並び、自家製のテンジャン(味噌)やコチュジャンが購入でき、それらを使った伝統的な食事も楽しめます。団体向けにはビビンバ作り体験のプログラムも用意され(要予約)、伝統家屋の宿泊施設も備えています。
江陵の見どころ
●烏竹軒(オジュッコン)
子は五千ウォン札、母は五万ウォン札の肖像画になった親子の家朝鮮時代の儒学者、栗谷 李珥(ユルゴク・イイ)と、その母である申師任堂(シンサイムダン)の家。それぞれ5千ウォン札、5万ウォン札に肖像画が描かれているほど、韓国では有名な人物です。
烏竹軒は築500年を越え、韓国で現存する最古の住宅建築のひとつ。国宝第165号に指定されています。
李珥は二大儒学者の一人とされ、李珥を育てた申師任堂は母の鏡とされ、また芸術家としても才能を発揮した人物です。
2017年、韓国ドラマ「師任堂、色の日記」が、「チャングムの誓い」のイ・ヨンヘ主演で放映され、話題にもなりました。
●江陵から見る海
韓国ドラマロケにも使われる海岸風景日本海(韓国名:東海)に面した江陵は、海のとてもきれいな一帯。海水浴場もあれば、切り立った断崖絶壁がそびえたつ場所もあり、韓国ドラマでも、度々ロケで使われています。
江陵市の小さな海岸町・正東津は、韓国で最も海に近い駅である正東津駅があります。
(写真:江陵市)
●正東津駅
江陵市内の海沿いに位置する「正東津」は、朝鮮時代、漢陽(ソウル)の光化門から正確に東に位置している港ということで名づけられました。正東津駅から海までは線路を挟んで60m。海から最も近い駅としてギネスブックでも認定されています。
●砂時計公園と時間博物館
1年間を計測する巨大な砂時計が設置された「砂時計公園」。韓国ではドラマ「砂時計」のロケ地になったことでも知られています。その砂時計公園の一角に、機関車を利用した「時間博物館」があります。
世界各国の今昔様々な時計が集められていますが、単なる珍しさではなく、テーマは深く「人間と時間」。限られた時間を、どのように測り、刻んできたか…。
沈没したタイタニック号に乗船していた誰かが所有していた懐中時計も展示されております。
●江陵の新名物!本格焙煎ドロップコーヒー
近年まで韓国では、あまり珈琲文化は根付かず、最近になって都市部でスタバなどの外資系コーヒーショップを中心に広がりつつある程度。それでも日本と比べ、薄かったりするかと思います。ところが江陵では、本格焙煎とドロップ方法を習得したコーヒーマイスターが店を開いて、評判に。近くにもコーヒーショップが増え、にわかにコーヒー通りができています。
●ドラマ「鬼(トッケビ)」で有名になった防波堤
最近人気を博したドラマ「鬼(トッケビ)」で、最初に主人公と、女子高生だったヒロインが出会う場所。 ドラマを知らなければ、ただの防波堤なんですが…(^_^;)。ドラマをご覧になった方なら、きっとわかるはず。ロウソクの火を吹き消したあと、後ろを振り向いてみてください。平昌・江陵行ったら食べたい名物料理
【平昌】韓国牛の産地で食べる牛焼肉
自然豊かな山間の牧場で育てられた韓国牛(韓牛)は、輸入牛と比べると、やはり格段の差。平昌郡でも、特にオリンピックのメイン会場のある大関嶺付近は牧場も多いところ。「大関嶺韓牛タウン」では、牧場で育てられた韓牛肉が直売されていて、購入後、併設された食堂で焼いて食べることができます。
また、平昌より少しソウル寄りの横城郡も韓牛で有名なところ。行き帰りに立ち寄ってみてもいいかもしれません。
【江陵】豊富な魚介類を使った海鮮料理の数々
日本海(東海)に面した江陵は、新鮮な魚介類が豊富。おすすめの一番は、海鮮鍋(ヘムルタン)。江陵が本場と言っても過言ではありません。その他にも白身魚の刺身や、夏場には冷麺のように氷の入ったスープに、刺身と具材類を混ぜ合わせて食べる「水刺身(ムルフェ)」も名物。
また干し鱈を使ったスープ(プゴック)も絶品。各地でも食べられますが、やはり本場!一味違います。
【江陵】海水を使った独特の純豆腐「草堂スンドゥブ 」
普通の豆腐よりもやわらかいスンドゥブ(純豆腐。日本でいう「おぼろ豆腐」)は、韓国では一般的ですが、江陵では海水を使った草堂スンドゥブも名物であり有名な一品。江陵の海近くにある草堂(チョダン)では、朝鮮貴族であった両班(ヤンバン)が、にがり代わりに海水を利用して豆腐を作らせたことが始まりで、400年以上、この製法と、大豆の甘みが生きた、とろけるような味わいが引き継がれています。
【旌善】山間ならではのコンドゥレごはん
平昌の南に位置する旌善(チョンソン)では、山菜のコンドゥレ(高麗アザミ)の炊き込みご飯が名物。薬味入りの醤油や、味噌などで味付して食べます。コンドゥレは、昔、まだこの地域が貧しかった時代に、主食の一部として食べられていたものですが、実はタンパク質、カルシウム、ビタミンなどが豊富で、現代では血液循環を良くする効果があると言われ、高血圧など成人病によい薬草として貴重な存在となっていいるそうです。