台湾の北海岸にある最北端の灯台、富貴角灯台(新北市石門区)が整備され、一般公開されています。
この灯台が最初に作られたのは、1897(明治30)年、日本統治時代のこと。日本が台湾に最初に作った灯台で、日本と台湾間に海底ケーブルを敷設する計画の一環として建設されました。
初代の灯台は鉄製で、第二次大戦で破壊されてしまいました。現在の灯台は1962年に改築されたコンクリート製のものですが、外観のデザインは当時と同じく八角柱状の白と黒の縞模様となっています。これは、秋冬になると濃霧が多いこの海域でも識別しやすくするためなのだそうです。
今回、灯台近くの旧軍事基地の建物を「富貴角芸術エリア」として改装。公園一帯が散策コースとなっています。
また、この北海岸は凧上げでも有名で、毎年9~10月に風箏節(凧揚げ祭り)が行なわれ、色とりどりの凧が空を飾ります。2015年は9月26、27日です。