日本統治時代の1934年に建設され、かつては台北最大の製茶工場だった「新芳春行」が、4年に渡る修復工事を完了し、歴史文化施設として公開されました。
新芳春行は、かつて台北の中心部だった大稲埕地区に位置します。今では「迪化街」が問屋街としてその面影を残す観光地にもなっていますが、当時は海の玄関口である淡水港と繋がる淡水河が水路として使われ、大稲埕埠頭を中心に、付近一帯、貿易商で賑わっていました。
茶屋であり、製茶工場であった新芳春行ですが、3階は居住スペースとなっており、建物内には約3000点近い貴重な文物が残されていました。2009年に台北市の市定古跡に登録。今回、茶文化や茶葉貿易、また大稲埕一帯の歴史を伝える文化施設として公開される運びとなりました。
来年2017年2月28日までは、大稲埕地区の反映と歴史を紹介する特別展が開催されています。