すでに報道にあるように、2018年2月6日(火) 現地時間23:50 (日本時間 7日 00:50頃)に花蓮沖を震源とする地震(花蓮地震)が発生いたしました。
■2018年2月8日午後時点での状況
・被害は、ほぼ花蓮市に集中しており、台北他でも揺れは感じたものの、他の地域で被害はありません。
・鉄道 台湾鉄路全線で安全確認終了し、8日は平常運行。台湾新幹線も平常通りです。
・倒壊した統帥大飯店 (マーシャルホテル)以外、花蓮市内の主要ホテルでの建物損壊等の被害は報告されておらず、平常通り営業。
・倒壊(傾斜)したビル …4棟 (いずれも花蓮)
統帥大飯店 (マーシャルホテル)、雲門翠堤大樓(傾斜したビル)、他マンション2棟
・花蓮の一部地域で断水していますが、8日午後には復旧見込み。電気は倒壊ビルを除き復旧。ガス供給、固定電話の被害はありません。
・花蓮の一部道路、七星潭大橋、花蓮大橋等で亀裂が生じていますが、花蓮を走る高速道路および主要な幹線道路で通行規制等は発生していません(県道2か所で通行止との情報あり)
・太魯閣(タロコ)国家公園の先、山越えして西側(南投県)へ抜ける中部横貫公路で通行止になっておりますが、太魯閣渓谷への車両の通行、観光に支障はないようです。
不明者の多い雲門翠堤大樓では、現在も懸命に捜索・救出作業が続けられているとのこと。余震も断続的に続いており、注意が必要です。
台湾でも有数な観光地でもある花蓮。現状、太魯閣渓谷を含め、物理的に観光は可能な状態ではあるとのことですが、旧正月の「春節」(2月16日)を目前にした今回の地震で、観光客減少による経済的な二次的影響も懸念されはじめています。