阿里山森林鉄道を管轄する台湾・農業部・林業及び自然保育署(阿里山林業鉄路及び文化資産管理処)では、同署が保有していた100年前製造の蒸気機関車(SL)を再整備、復活させ、2024年1月6日(土)、森林鉄道の嘉義-北門間(約1.6km・嘉義市街地)で運行を始めました。今後、毎月第一土曜に、ヒノキの客車をけん引して運行される予定です。
今回復活したSL21号は、1912年に製造された米ライマ社製のシェイ式(歯車式)蒸気機関車で、当時は阿里山の主力機の1つとして活躍した機関車です。
シェイ式は、蒸気機関で得た動力をギア(歯車)を使って車輪に伝えていくのが特長で、台車の向きが回転でき、曲線カーブの走行に強く、森林鉄道に適した構造でした。引退後、嘉義公園に40年間展示されていましたが、林業鉄路が引き受け、18か月かけて修復。9か月の試運転の後、運行が再開されるようになりました。
蒸気機関車21号の記念切符カードは往復で400元。当日、森林鉄道の嘉義駅または北門駅で購入できます。
・運行区間:嘉義-車庫園區(嘉義製材所)-北門 約1.6km
注)奮起湖(阿里山)方面には登りません
・運行日: 毎月第一土曜(2024年1月~12月予定)
北門駅発:10:00、11:00、13:00、14:00、15:00
嘉義駅発:10:30、11:30、13:30、14:30、15:30
なお第一土曜以外にも、ヒノキ列車は気動車のけん引で土・日・台湾祝日(2024/2/8、2/9、2/17を除く)に同ダイヤで運行されています。
嘉義は、阿里山のヒノキ林業を中心に、日本統治時代から日本とかかわりの深い場所。ぜひ1度、訪れてみてください(^O^)/
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