台湾の6月9日は、「鉄路節(鉄道の日)」。
1887年6月9日台湾で初めて鉄道(基隆―台北―新竹間)が開通したのを記念して、台湾鉄路管理局(台鉄)では、6月9日を鉄路節として定め、毎年、様々な鉄道イベントが行っています。
今年2014年は日本で「貴婦人」の愛称で親しまれた蒸気機関車C57と同型の「CT273」が30年ぶりに復活。台湾中部の彰化から二水までの片道32キロを往復走行しました。
この「CT273」は、1943(昭和18)年川崎車両(現川崎重工業)で製造されたもので、戦後も台湾西部の台鉄主力機関車として活躍していました。
1984年、最後の運行を終えると、彰化県の台湾民族村で静態保存されていましたが、2010年に台鉄・彰化扇形車庫へ。錆びつきがひどく、解体修理が必要な状態で、当時の蒸気機関車を知る引退した整備士たちの力も借りて、ついに動態復活を遂げました。
今後、この「CT273」は、鉄道イベントの際に走行されていく予定です。
なお、同型のCT270型機は台湾に4両現存し、CT271は情人湖公園(基隆市)、CT278は二水駅、CT284は宜蘭運動公園にそれぞれ静態保存されています。
また、同じ6月9日に台鉄では、2001年に復活しているCK124(C12型)も、台湾中部の旧山線(台中線の旧線)の三義-泰安間で記念走行いたしました。