新鮮な海鮮料理が食べられるということで、台湾人グルメには有名な地域。桜の名所や、最北端の富貴角灯台、金包里老街、奇岩で知られた野柳の神明浄港文化祭や萬里蟹など知られざる魅力が多くあります。
風が強めのため、冬場の観光は少し寒いですが、凧揚げが盛んとなり、毎年9月末頃に「国際凧揚げフェスティバル」が開催されています。
都会の台北とは異なる、海に囲まれた台湾島らしさが味わえます。
目次
北海岸線 見どころマップ
北海岸西部(新北市三芝区)
ステキなカフェと夕陽「浅水湾」
(画像提供:台湾観光局/台湾観光協会)
晴れた日には青い海と空が拡がり、砂浜は広く平らで、優雅な曲線を持つ、美しい海景色です。周りには特色あるカフェが多数並び、景観遊歩道と景観台もあります。
また夕景がきれいなことでも評判で、静かな夕方の時を過ごす台湾人の姿もよく見られます。
15,000株の桜街道「桜の花道」
(画像提供:台湾観光局/台湾観光協会)
開花時期は桜の品種や、その年の気候で異なりますが、2月から3月中旬にかけて花を咲かせています。台湾の原産種である山桜を中心に、吉野桜や八重桜、彼岸桜などが見られます。
北海岸北端部(石門区)
白沙湾・国際凧揚げフェスティバル
(画像提供:台湾観光局/台湾観光協会)
もともと石門は風が強い場所で、凧揚げが有名。
毎年9月末から10月初旬頃に行なわれている「国際凧揚げフェスティバル」の会場にもなっています。
もちろん日本からの参加もありますが、台湾をはじめ世界各地のカラフルで、ユニークな凧が空を彩ります。
新鮮な海鮮料理が食べられる「富基漁港」
(写真:北海岸及観音山国家風景区管理処/台湾観光協会)
9月~11月頃には、新北のブランド・ワタリガニ「萬里蟹」も水揚げされている漁港の1つです。
初代は日本統治時代「富貴角灯台」
台湾本島最北端にあたる 富貴角の灯台です。周辺は富貴角公園となっており、臨海歩道が整備され、灯台までは海を眺めながら、徒歩で行くことができます。
最初にこの灯台が作られたのは日本統治時代。1896年に建築されましたが、第二次世界大戦中に破壊され、1949年に再建されました。
4~5月限定の光景「老梅緑石槽(老梅海岸)」
(画像提供:台湾観光局/台湾観光協会)
その後、気温が高まるにつれ、この景観は見られなくなります。4~5月頃限定の特殊な光景です。
海と岩が描いた自然美「石門洞」
(画像提供:台湾観光局/台湾観光協会)
洞穴内では海風が爽やかになびき、通り抜けると浜辺が拡がります。
海岸線沿いの歩道を前へ進み、展望台と東屋まで行くと、涼しい潮風に吹かれ、きれいな海と空が一望できます。
北海岸東部(金山区・萬里区)
テレサ・テン紀念公園(筠園)
日本でも人気を博しながら42歳の若さでこの世を去ったテレサ・テン(鄧麗君)が眠る墓所。金山地区を見下ろす金寶山の一角にあります。彼女の本名「鄧麗筠」 の1字を取って「筠園」とも呼ばれます。墓所ではあるのですが、まさに「紀念公園」で、「つぐない」「時の流れに身をまかせ」などのヒット曲が流れるようになっており、紀念館ではテレサ・テンの衣装やレコード、遺品なども展示されています。今でもアジア各国からファンが訪れています。
清の時代から続く「金包里老街(金山老街)」
「金包里老街(金山老街)」は北海岸に唯一残る、清の時代からの老街で300年余りの歴史があります。金包里の一番の名物は鴨肉(アヒル肉)。また中華的なお菓子類…一口酥(一口まんじゅう)、一口蔴荖(麦芽糖とごまの揚げ菓子)、手作り蛋捲(エッグロール)、金山の特産「拔絲地瓜」(大学いも)や、芋粿巧(タロ芋の蒸し餅)など、つまみ食いしたいものばかり。
朝市では、収穫時期によって、地元特産の紅さつまや跳石タロ芋などの野菜も並んでいます。
By Pbdragonwang [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
中華的な海の美「燭台雙嶼(獅頭山公園)」
(写真:北海岸及観音山国家風景区管理処/台湾観光協会)
金山岬にある「獅頭山公園」から眺めることができます。公園は小高い丘状になっており、最高地点は標高約71メートル。三方が海に面した、素晴らしい視界が広がる森林歩道となっており、燭台双嶼を眺めるのにも最適な場所になっております。
野柳の奇岩と「神明浄港文化祭」
最近ではメディアでも取り上げられ、九份・十分観光と合わせて行くことも多い野柳地質公園の奇岩群。中でも「クイーンヘッド」は有名です。海岸の地層には石灰質の砂岩が含まれ、海食風化と地殻変動により、海食崖や変成岩、岩穴など延々と続く独特の景観を生み出しました。
(画像提供《2点とも》:台湾観光局/台湾観光協会)
「文化祭」とは言いますが、漁船が港を走り回り、神輿を海に入れて担ぎ出し、爆竹できよめ、さらに担ぎ手が裸足で炭火の上を走り渡る(過火)荒々しいお祭りです。
ワタリガニ・ブランド「萬里蟹」
(画像:新北市政府)
味が濃厚で、日本では通称「ワタリガニ」として親しまれているシマイシガニ、ジャノメガザミ、トウヨウイシガニの3種。「萬里蟹」というブランド名で売り出しています。
野柳地質公園近くの野柳漁港や亀吼漁港、あるいは北端の富基漁港でも水揚げされており、旬の9~11月になると蟹目当ての人たちでにぎわいます。