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2010年2月 イスラエル聖地旅行 ツアーレポート 

芸術学部卒、旅行業も営む異色伝道者がプロデュース
イスラエル聖地旅行 聖書の世界をライブする!

2010 年2 月2 日(火)〜2 月12 日(金)11 日間
旅行企画・実施 海外観光株式会社
●行ってきました 〜写真・文 竹下 力 (聖望キリスト教会・伝道師/にこまるツアー)
 今回の参加者は、私も入れて、6名という少人数。
 会社に無理言って、なかば無理矢理やらせてもらった…って感じでしたが、大正解!

 普通では見れない雨の降った荒野やら、雪化粧したヘルモン山、ガリラヤでは花が咲き、イスラエルの自然を堪能。しかも少人数。ゆったり、ガイドの説明もよく聞けて、皆様も大満足。
 とっても贅沢な旅行となってしまいました。

多くのイスラエルの民が通った荒野
アイベックス 野ヤギの群れ
エンゲディ -アイベックスの群れ
  出エジプトの民をはじめ、ダビデ、主イエスも含め、神は度々、荒野へと導いています。 荒野に何があるというのでしょう…。

 不用意に岩を退ければ、危ない蛇や、さそりが実際にいます。
 
 一見、死に面した厳しい荒野ですが、この地に生きる動植物や人々に出会う時、そこに「生きる」ということ、「いのち」を感じさせてくれるのが、この荒野なのです。
 この荒野を通ると、コップ一杯の水も、まさしく「いのちの水」に変わります。
荒野に川を
荒野に流れる川
 今回の旅行では、その荒野に雨が…
 日本にいれば、せっかくの旅行中に雨なんて…残念な気分にもなるかもしれませんが、1年間の降水量がたった30mmの場所に雨となれば、恵みの雨です。
 粘土質の地面に水はしみこまず、小さな川が、いくつも出来始めます。その小さな川が集まり、下流では土石流になります。実際に、前日は死海沿いの道路が冠水して、通行止。人間は成すすべもありません。
 そんな中、普段、乾ききった大地の中で眠っていた植物の種たちは、待ち焦がれていたかのように、芽が吹き始め、小さな花が咲き始めていました。
 いのちの力を感じます。
荒野に咲く花 荒野のさそり 道路が冠水
荒野に咲かせた花 岩をどけると、さそりも出てくる 下流部では道路が冠水

空の鳥を見よ、野の花を見よ…。―ガリラヤ湖周辺
雪のかぶったヘルモン山
奥に見えるのがヘルモン山
前日までは、ゴラン高原で雪。
イスラエル最北端のヘルモン山も雪で覆われていました。ここまで綺麗にその姿が見えたのは、あまり記憶がありません。

 あまり知られていないですが、ガリラヤ湖の北側のヨルダン渓谷、フーラ湖周辺は、世界有数の渡り鳥の飛来地。
 かつてこの地域は人為的に干拓されたのですが、鳥による農作物への被害や、土砂被害があまりにも多く、再び、鳥や動物たちの棲める環境に戻したのです。

 神が創られた自然のバランスは、驚異的です。今では、国立の自然公園として保護され、多くの鳥や動物たちが生息しています。
フーラ湖 黒鶴の群れ フーラ湖に棲むビーバー 揺れる葦 フーラ渓谷

花咲くガリラヤ
山上の垂訓の丘から眺めたガリラヤ湖
 地中海性気候のガリラヤと言えども、花が咲くのは2月の2〜3週間がピーク。
 サウジアラビアから熱い風が吹くと、やがて緑も茶色くなってしまいます。
 ガイドのルツさんが、山上の垂訓の丘から、あまり人の通らない秘密の花園へ…。
 1年に1回、野に花を咲かせる姿には、「いのち」の感動があふれていました。

 野の花を見よ、空の鳥を見よ…。
 神がこの自然界の全てを創り、数々の「いのち」を養い育てている…。
 私たちも、その自然界の一員なのです。
 主イエスは、この自然界に生きる「いのち」を前にして、
 「だから、心配はいらない…。だから、この神の国と義を、第一としなさい…。」
 と語られたのです。不思議と勇気と力がわいてきました。
野のゆり アネモネの花 野の花 赤いアネモネの花 ガリラヤ湖に咲く花

沈黙の30年 〜受胎告知、主イエスが生まれ育ったナザレ
 イスラエル人というと、ユダヤ人だけだと思いがちなのですが、そうではありません。
 具体的な数字は今回初めて知りましたが、人口の25%をアラブ人のクリスチャンが占めているそうです。
 特に、ヨルダン川西岸のパレスチナが自治をはじめてから、ナザレなどに越してきたアラブ人も多いのだとか。。。

ナザレの街並み 受胎告知教会の洞窟 キリスト時代のナザレの住居跡
現在のナザレの街並み マリアの住まいとされる受胎告知教会 当時のナザレ住居跡(洞窟)

 今でこそ、主イエスが暮らした町として有名なナザレですが、当時は、泉の周りに出来た、ほんの10軒ほどの部落に過ぎなかったそうです。ナザレで見つかっている当時の住まいは、すべて洞窟。
 全く無名のナザレの田舎大工であったイエス。本当に、ごく普通の庶民的な生活をしながら、30歳まで暮らしていたことがわかります。もちろん、何の肩書きも身分もありません。
 しかし、公の生涯に入った時、その彼の元には、慰めや、癒し、救いを求めて、多くの人々が集まってきたのです。やがてはユダヤ政治、宗教、社会全体を揺り動かすことになったのでした。

主イエスの足跡をたどる十字架・復活への道 〜エルサレム
ピラト官邸 エッケ・ホモ教会
ピラト官邸。ガイドの柿内師から説明を受ける
 クリスチャンにとって、エルサレムでメインといえば十字架の道―ヴィア・ドロローサになるかと思います。
 ピラトの官邸でもあった要塞跡に建てられたエッケ・ホモ教会には、2000年前の石畳も発掘されています。
 エッケ・ホモ…「この人を見よ。」
 毎回ガイドをしてくれている柿内ルツさんの話が、歴史的な事実としての十字架をリアルに描写していきます。

 ビアドロローサは、実際に通ってみると、思いにふける間もないくらいに、狭く、商人たちで騒然としています。2000年前の道は、3〜4mくらい下ということですが、街並みの造りは当時と同じとのこと。過越の祭とも重なって、多くのユダヤ人に、もみくちゃにされるように、ゴルゴダへと向かわれたことがわかります。
 
 ゴルゴダの丘のある聖墳墓教会では、十字架の建てられた跡のある岩も小窓越しに見ることができます。
 そこには、大きな割れ目が…。
 イスラエルでは大きな地震は、300年に一度くらいしかないそうです。この岩に裂け目が出来るほどの地震が起きるのも、この時代、1回だけだというわけです。主イエスが息を引き取られる時に起きた地震を思わされます。
十字架の道 ビア・ドロローサ 聖墳墓教会 ゴルゴダの丘 ゴルゴダの岩に見られる裂け目
ビア・ドロローサ。道は想像以上に狭い。 聖墳墓教会。ゴルゴダのあった場所。 その下の岩も見ることが出来る

…野の花を見よ。空の鳥を見よ。

有名な聖書のことばですが、野の花、空の鳥…私自身、これまで、どれだけ見ているか疑問でした。
いや、見てはいると思います。
しかし、どこまで、野の花、空の鳥から何かを感じ取っていたかは疑問です。

荒野に咲く花 ロッテムイスラエルというのは、国土の60%が、年間平均降水量わずか30mmという乾燥地帯、いわゆる「荒野」と呼ばれる場所です。

その荒野に雨が降ると、その2〜3日後には、芽が吹き出し始め、花を咲かせる姿には、感動です!

北部のガリラヤ地方も、雨季には雨の降る地中海性気候ですが、それでも花が咲くのは、この時期だけ、それも、ほんの2〜3週間がピーク。

ガリラヤ湖周辺の野原にてそのガリラヤにも雨が降り、1日1日、真っ赤なアネモネの花が増えていくのがわかります。普段、花には目もくれないようなおじさんたちも、大興奮!
そこには、「いのち」の感動があるんですよね。

日本は、イスラエルに比べたら、ある意味、自然は豊かだし、花々も豊富。
でも、年間自殺者3万人を出している社会でもあります。
私たちは、気づかないうちに、何か大切なものを忘れてしまっているのかもしれません。

「いのち」ということ…。

私たち人間も、同じ神に創られた、自然界に生きる「いのち」ある存在です。
そんな、ごくごく当たり前のようなことですが、
普段、日常生活の忙しさに追われていく間に、忘れてしまっているような気がします。

カイザリア円形劇場にて主イエスもベツレヘムで「いのち」ある存在として生まれ、
ナザレという小さな部落で、大工を営みながら貧しい生活をし、
時が来て、貧しい人、病人、遊女、取税人…、社会から罪深いとされた人たちも、
その「いのち」を豊かに生きることが出来るようにと、
自らの「いのち」を差し出した…。

―わたしが来たのは、羊がいのちを得、それを豊かに得るため…。
 わたしはよい羊飼いです。よい羊飼いは、羊のためにいのちを捨てます。

私たち日常の中には、様々な困難や苦難、悲しみもあります。園の墓 彼はここにはおられない
時に、それらに押しつぶされて、「いのち」の花が萎んでしまうのも
私たちかもしれません。
ですが、あの「荒野」にすら花を咲かせ、空の鳥たちを養い育てる神がいます。
「だから、心配いらない。だから、その神の国とその義に信頼して、生きろ」と、
主イエスは、まさに、自らの「いのち」を賭けて、
「いのち」ということ、「生きる」ということ、
「いのちのことば」を伝えてくれているように思います。

この「いのちのことば」を、改めて噛み締める旅になりました。

●竹下 力 (聖望キリスト教会・伝道師/にこまるツアー)
 日本大学芸術学部卒業。クリスチャンホームに育つも、放蕩息子状態であった在学中に、はじめてイスラエルを旅行し、信仰が覚醒されるきっかけとなる。3年間、カメラマンとして働いた後、JTJ宣教神学校へ。
 卒業後、教会など経済的な負担をかけなくてもすむように、自ら生計を建てながらの伝道活動を目指す。
 現在は、仲間と旅行業を営みながら、単立・聖望キリスト教会(千葉県・市川市)をはじめ、教会・集会などで伝道活動を行なう。イスラエル聖地旅行にも精力的に取り組む。
●現地ガイド 柿内ルツ師 (イスラエル政府公認ガイド)
 東京聖書学院卒業、エルサレムのホーリーランド大学神学修士終了、現在イスラエル在住15 年以上のイスラエル政府観光省公認ガイド。
 イスラエルにおいて、日本語で聖書地理・考古学・自然界など、聖書の世界を学べる学校を造るのが夢!
 聖地旅行ガイドとしては、もうベテランの領域。聖書考古学を中心に専門知識と気さくな人柄で、味わい深い聖書の旅へと案内してくれます。


 日次  スケジュール
1 成田
テルアビブ
郊外
【午後】成田空港より、途中、経由地を経て、イスラエル・テルアビブヘ
(大韓航空を予定。テルアビブ 22:10 到着)
テルアビブ郊外のペンションまたはキブツへ。
食 事 (機内食) 夕:× 宿泊 テルアビブ泊
2 ベエルシェバ
ミツペラモン
荒野のベドウィンテント体験【終日】ダビデとゴリアテが戦ったエラの谷、アブラハム時代の井戸も残るテル・ベエルシェバ遺跡(世界遺産)見学。
イスラエルの民が40 年さまよったネゲブ砂漠を通って、 ミツペラモンへ。荒野の遊牧民ベドウィンのテント見学
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 ミツペラモン泊
3 ミツペラモン
アブダッド

エン・ボック
ミツペラモンのクレーター【終日】展望台より、絶景の世界最大級のクレーターを見学。
エイン・アブダット渓谷で詩篇42 編の世界を。
死海ほとりのリゾートホテルにチェックイン、旅の疲れをおとりください。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 死海泊
4 マサダ
エンボック
【午前】ユダヤ民族最後の砦マサダ要塞(世界遺産)見学、
【午後】ホテルでフリータイム。死海浮遊体験、室内プールの利用も可能です。また有料で、エステ、マッサージなどもあります。
別途オプションで、荒野のジープツアーを実施。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 死海泊
5 エンゲディ
クムラン
エリコ
ガリラヤ湖畔
【終日】エンゲディのダビデの滝展望。
21 世紀最大の考古学的発見と言われる死海写本を書いたクムラン見学、世界最古の町エリコヘ。誘惑の山へロープウェィで見学。
ヨルダン渓谷を一路北上。途中、ヨルダン川のほとりに下車。ガリラヤ湖畔へ。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 ガリラヤ湖畔泊
6 ガリラヤ湖畔



バニアス
ガリラヤ湖畔
聖地旅行 ガリラヤ湖【終日】木製貸切ボートでガリラヤ湖遊覧湖上礼拝ジーザスボート博物館見学。
キブツでトロッコツアーと昼食。
世界有数の渡り鳥のスポット、フーラ湖へ。
ペテロが信仰告白した、ヘルモン山麓のピリポカイザリアの遺跡見学。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 ガリラヤ湖畔泊
7 ガリラヤ湖畔

山上の説教の教会【終日】ガリラヤ湖畔にある、イエス様の足跡の教会を訪問していきます。
カぺナウム遺跡、山上の垂訓教会(周囲の野原も散策)、昼食に、聖ペテロの魚料理。二匹の魚と五つのパンの増加の記念教会見学。
ペテロの再召命教会を見学。夕方、早めにホテルへ。自由行動。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 ガリラヤ湖泊
8 ナザレ

カイザリア
エルサレム
地中海 カイザリア【終日】婚礼の奇跡があったカナ村近辺を通り、ナザレの受胎告知教会大工ヨセフの教会を訪問。
地中海沿岸のカイザリア遺跡見学後、いよいよエルサレムへ。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 エルサレム湖泊
9 エルサレム エルサレム旧市街 ヴィアドロローサ主イエスの十字架の足跡を辿ります。
オリーブ山からエルサレムの町を展望。主の涙の教会ゲッセマネの教会訪問。
イエス様の裁判をしたカヤパの官邸跡(鶏鳴教会)を訪問。
午後は、十字架の道・ヴィアドロローサを通って、聖墳墓教会
最後に、もう一つのカルバリ、園の墓を見学。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 エルサレム泊
10 エルサレム





テルアビブ
嘆きの壁の前で祈るユダヤ人神殿の丘嘆きの壁を見学。
ダビデの町考古学公園(ギホンの泉、ヒゼキアの水道トンネル、シロアムの池など)を見学。昼食後、ベツレヘムの聖誕教会へ。
市内レストランにて夕食。
セキュリティチェックのため、3 時間半前に、テルアビブ・ベングリオン空港へ。テルアビブを23:50 出発。
食 事 朝: ○ 昼 :○ 夕: ○ 宿泊 機内泊
11 仁川
成田
仁川空港で乗り継ぎ、成田へ。
【夜】 成田到着。20:45 予定
食 事 朝:○ 昼 :○ (機内食)
■利用航空会社 大韓航空を予定。(またはエールフランス航空、KLM オランダ航空) 経由便・エコノミークラス

■利用予定ホテル 
 ・到着時/ ヤッドハシュモネ・クリスチャン研修ログハウス またはマアレーハミシャ(キブツホテル)
 ・ミツペラモン/ ラモンイン
 ・死海/ ホッド、またはクラウンプラザ・ホテル
 ・ガリラヤ/ キブツマアガン・ホリディヴィレッジ または、スコッティスホテル
 ・エルサレム/ダンパノラマ、またはモリヤクラシックなど
■食事 朝 9回 昼 9回 夕 9回 (機内食は除く。別途、機内では、機内食があります。)
■添乗員 同行しませんが、成田空港よりツアーリーダーがご案内します。
■旅行代金 2名様1室ご利用・お一人様 成田空港発着 378,000円
  ※お一人部屋利用追加代金 \75,000
  ※別途、成田空港使用料、利用する国内・海外各空港税、航空保険料、
   燃油付加料等 (10/1現在 約18,640 円前後) が必要です。為替レート、原油価格により変動します。
  ※成田空港宿泊手配ご希望の方は、別途手配もお受けいたします。
  ※個別の費用(飲み物代、超過の荷物運搬代金、お部屋のチップ等)は含まれておりません。
  ※旅行代金には、行程表にある航空運賃、食事、宿泊代金、バス代金、現地ガイド、ドライバーへのチップが
   含まれております。
■参加人数 6名様

■旅行企画・実施
 海外観光株式会社 観光庁長官登録旅行業第1832号
 東京都台東区台東4-30-8 宮地ビル本館7階 TEL 03-3831-4151 FAX 03-3831-4285

■お問い合わせ・お申込先(受諾販売)
 株式会社HMC 「にこまるツアー」 東京都知事登録旅行業 第3-3609 号


パンフレット(PDF版)はこちら

(C) NIKOMARU TOUR /HMC Co., Ltd.
株式会社 HMC 「にこまるツアー」 東京都知事登録旅行業 第3-3609号
〒110-0016 東京都台東区台東4-30-8 宮地ビル本館7F TEL. 03-5812-7080 FAX.03-5812-7085
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