日韓交流、韓国で共演ライブ!

2012年 6月21~24日 ソウル ビビンバの会(大阪)

日韓交流、韓国で共演ライブ!

日韓交流 韓国でライブ演奏旅行
 前回、2010年6月大阪に、日韓交流を目的とした企画で、日本の三味線ロックバンドと韓国バンドが初共演、第二弾として、韓国ソウルで共演ライブをすることに。
 いろいろなハプニングもあったようですが、日韓の違いを理解していただき、楽しく、ライブも交流も深めていただけたようです。


【前回】日韓交流ライブ 2010大阪公演 (2010年6月)
日韓交流ライブ 2010大阪公演
 東京の三味線ロックバンド HYBRID HUMAN IDEOLOGY (大阪公演当時はHIBIKIMELLOW)と、韓国の国楽ロックバンド「高句麗バンド」。どちらも、伝統楽器や楽曲、リズムをロックに取り入れたバンドです。

 大阪の市民団体「アジア図書館」の会員様が中心に活動しているサークル、「ビビンバの会」の皆さんが、2010年6月に大阪公演を企画。
>>>前回の体験記はこちら
次いで、今回は、ソウルと平沢(ソウルから約2時間)の2ヵ所でライブをすることになったのですが…。

ライブ企画運営されたお客様から(ビビンバの会)

今度は、韓国での共演ライブへ!

 2年前(2010年)、大阪で開催した「韓国国楽ロックバン ド高句麗バンド・東京の三味線ロックバンドHIBIKIMELLOW (現:HYBRID HUMAN IDEOLOGY)、ロックライブ」が好評だったので、今度は、韓国でやろうという話になりました。
 前回は、大阪での開催のため、当サークルも何かと走り回ったのですが、今回は、これでいいのかと思ったほど、にこまるツアーさんとHYBRID HUMANIDEOLOGY(以下 HHI)ご関係者のメールのやりとりを拝見していただけで、当日を迎えることになりました。

私たちは大阪、関空から出発。
韓国仁川空港に到着すると、思いがけない出来事が。。。
高句麗バンドのリーダーと、キーボードの人が、空港まで迎えに来てくださったのです。
東京から到着したHHIのメンバーとも無事合流。

今回は、女性のガイドさんも、メチャクチャ面白い方で、
さらには関西からは、落語家の林家笑丸(はやしやえみまる)さんも友情出演で参加していたこともあり、
バスの中は、にぎやかな笑いが絶えない状態。
最後、運転手さんが
「今まで運転したバスの中で一番うるさかった。一体何を話していたの?」と聞いて来たくらいです。

ガイドさんも、すぐに意気投合してしまい、
もう1日目から「坂本!!」「高橋!!」と、HHIメンバーや林家笑丸さんを呼びます。
笑丸さんは、普段本名で呼ばれることが少ないので「こんなん小学生の時以来ですわ」と言っていました。

ライブ1日目 -ソウル・弘大 ROLLING HALL

ライブハウスへは徒歩で移動。到着したら韓国の私の友人が応援に来てくれました。
すでに、中では、高句麗バンドがリハーサル中。
ベース、ギター、ドラムのメンバーの久しぶりに元気な顔を見て安心しました。
なぜか、ガイドさんが1人盛り上がっています。
リハーサルなのに歓声あげてうるさ・・・いや、にぎやかでけっこうです。(笑)

セッション曲の練習では、高句麗バンドリーダーから、
いきなりHHIの坂本さんと、koto鎌倉さんがソロのパートを指示され、驚く場面も。。。

林家笑丸さんも、お笑いのセンスが日本と韓国で違い、高句麗リーダーもガイドさんも段取りが理解できず、困っていました。思わず、お笑いに理解のある韓国人の友人が間に入って、説明する場面もありました。

午後7時15分。
告知していた開演15分前なのにお客さんが少ない・・。ひやひやしました。
いらっしゃることになっている日本からのHHIファンも少ない様子。迷子になっていないか不安でした。
午後8時近くなって日本のファンは全員到着。客席も埋まりました。バンド関係者も多かったみたいです。

韓国バンド VenEZ
最初は、新人バンドのVenEZが登場。
カヴァー曲が多かったですが、ボーカルが力強く、日本でもライブしてほしいと思いました。
ボーカルの男性、ステージを降りると失礼な表現ですが、
かわいい。。。

…などと思っていたところで、段取りと違うことが発生!

当サークルのスタッフで、日本の踊り「かっぽれ」の名取の出番になり、
高句麗バンドのリーダーが紹介してから登場するはずが、いきなり舞台に登場、踊りだしたのです。

通訳担当のガイドさんもびっくり!

後から聞いた話によると、高句麗バンドのリーダーに手を引っ張られて舞台に上げられてしまったとのこと。
チラシにも名前のない、知らない人が出て来て踊りだしたから、もちろん、お客さんたちは、茫然。
しかし、踊り終えるとお客さんたちは、温かい拍手で、うちのスタッフを盛り上げてくれました。

そしてHHIの登場!!
…と思ったら、林家笑丸さんがこちらへ走ってきます。
「まだHHIの準備できてないんです。動画を流し続けてください」
ああ、またアクシデント発生。。。
前日空港で撮った動画を2回流してライブスタートとなりました。

日本の三味線バンド HHI
HHIの三味線ロック、韓国の方にも受け入れていただきました。
HHIのメンバーも、ライブを楽しんでいることが、客席にる私たちにも伝わります。
三味線がギター、ベース、ドラムに非常によくあっていて、
私の韓国の友人たちも「すっかりファンになった」と終演後に声を掛けてくれました。

続いて、紙切りで参加の上方落語家 林家笑丸さんが舞台に登場。
着物姿に、客席から早くも歓声が上がります。
紙を見ないで後ろで紙を切ったり、お客様の似顔絵を切り絵で作り、お客さんたちは驚いていました。
次回は、在韓日本大使館 日本文化院で林家笑丸独演会が開けたらいいなと思っています。

そして、この日最後のステージ 高句麗バンドの登場。
高句麗バンドステージ

大阪公演の時と変わらず 上手いです。
さらに大阪と同様、HHIの坂本さんが楽屋で酔っ払ったマッコリコーナーが、今回もありました。
最後のセッションで坂本さんがきちんと三味線を弾いていたので、
「ああ、坂本さんお酒に強くなったのね…」と感心していたら、
どうもHHIのブログを見ると違ったみたいです。。。。(^_^;)

終演は、午後11時過ぎだったと思います。
お客さんとの記念撮影もあったりして皆様お疲れ様でした。

ライブ2日目 -平澤市・韓国SORITER

次の日、日本からのファンのみなさんと共に、ソウルから車で1時間半ほど離れた
平澤市の「韓国ソリター」へと向かいました。
若い女性ばかりで、初海外旅行の方もおられて、
にこまるツアーさんにファンの方専用バスを手配していただいてよかったです。
ファンのみなさんの日頃の行いがいいので(?)、
交通渋滞に巻き込まれたHHIメンバーたちより先に韓国ソリターに到着してしまいました。

しかし、また、この日もアクシデント発生。
うちのスタッフが私を見つけて
「あのね。。。笑丸さんが『今日、出演しなくてもいいんじゃないですか』と言われてるの・・・」
それを聞いた私もボー然。
リーダーは、会場が広いから紙切りが見えないと、勝手に考えていたようです。
会場が広いのは、前からわかっているはずなんだから、訪韓前に言ってよ!
ガイドさんが間に入って、笑丸さんも前日より短い時間ですが、紙切りを披露することに。。。

到着時間が遅かったのでHHIは、リハーサルがあまりできないまま開演時間となりました。
告知開演時刻は、午後4時から午後4時30分の間ときいていたのに開演 午後3時30分。
日本では、考えられません。。。
この暑さでイスに座っているのは、日本からのHHIファンとうちの関係者と高句麗バンドのファンだけ。
一般の人たちは日陰からみています。

HHI,高句麗バンドともに、それぞれ約30分のステージを繰り広げました。
熱いライブ、暑い客席、しかし、寒くなっていく私の心。。。
とてもいいライブで、日本からのHHIファンの方も喜んでくださっているのに、
お客さんが少ないのが残念だったのか、いよいよ韓国ライブが終わりに近づいたからか、
寂しくなって、なんだか切なくなってしまいました。。。

公演を終えて…

HHIのファンのみなさん、大阪公演の時にうちのスタッフたちも話していましたが、
本当にいい方々ばかりで有難く思いました。みなさんとご一緒できてよかったです。

帰りの空港にも高句麗バンドのリーダー、キーボードの方、
またVenEZのボーカルの方、スタッフの方まで見送りに来てくれました。
ライブ中、「1人で100人分の応援する」と言って、
両バンドのリーダーから「うるさい」と言われていたガイドさんも泣き出してしまいました。

しかし帰国早々、HHIのご関係者さんから、「東京に高句麗バンド呼んでほしい」というメールが来て、再来年の予定で「高句麗バンド・HHIライブ」東京公演の準備を始めたという連絡が入りました。
こりゃ、にこまるツアーさん、またまた大変ですね(笑)

今後ともどうぞよろしくお願いします。

韓国ライブ HHI&高句麗バンド


にこまるのコメント

 体験記、ありがとうございました。
 前回の大阪公演の時にもそうだったのですが、今度は韓国で共演ライブをさせようというお客様の情熱。これがあって、はじめて実現できたと思います。

会場が韓国ということで、高句麗バンドがライブ会場や宣伝などを担当していたのですが、当日変更も大ありで、案の定、あんなことや、こんなことがあったようで。。。(^_^;)
 バンドの皆さんにも、あらかじめ韓国事情をお伝えしていて、よかったです。。。(汗)

 日本と韓国…、近くても、やっぱり違います。
ですが、こうした違いを理解しあえる時、楽しく、交流が深まっていくことを教えられた手配になりました。

 東京公演実現の際にも、がんばります! ぜひ、皆さんも聴きに来てください!!!

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